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第8回 蜂蜜エッセイ応募作品

私の”Honey lemon ginger”は蜂蜜が多め。

桜瀬ゆり

 

 私の作る”Honey lemon ginger”は蜂蜜がとても多い。

 昨年の夏、ニュージーランドへ留学に行った。 留学して十日程経った頃、日本の夏と冬のニュージーランドの気温差もあったからか風邪をひいた。三十九度三分となかなかの高熱も出た。息を吐くだけでガラガラと変な音が鳴り、ジェスチャーでしか会話が出来ない程喉が枯れた。それと同時に私の風邪が移ったのか、ホストシスターも風邪を引いた。
 熱が下がり学校へ行ったある日、家に帰るとホストマザーが蜂蜜と生姜と檸檬を(水筒の三分の一が埋まるほど大量に水筒に入れた飲み物を作っていた。蜂蜜を水筒に水を注いでからも見えるほど注いでいた。”Honey lemon ginger”とホストマザーが言っていた。ニュージーランドの蜂蜜は美味しいんだ、風邪に凄く効くと自信満々に語っていたのを今でも覚えている。
私は歌を習っていたこともあり、普段から喉が枯れていない時でも蜂蜜キャンディーを食べたりパンに蜂蜜を塗る機会が多かったため、蜂蜜の効果を知ることはなかった。恐らく頻繁に食べすぎて喉が痛くなることをそれが防いでいたのだと思う。それ故、蜂蜜の喉への効果は正直半信半疑だった。
 しかし、その飲み物を口に含み喉に流した瞬間喉がとてもビリビリとした痛みを感じた。例えれば、怪我をした後消毒をする時のような痛さだ。ふと、この感覚が以前喉にするスプレーをした時と同じ痛みだと思い出し、効果があるのだと気づいた。飲み続けて少し話せるようになったことがとても嬉しかったが、何よりホストマザーの手作りというのが一番嬉しかった。飲んだ時辛い物が嫌いな私のために蜂蜜を多めに入れてくれたのだと直ぐに分かった。

 帰国した今、ホストマザーの”Honey lemon ginger”を自分で作る。その時は必ず、蜂蜜を水に溶かしても見えるくらいたっぷりと入れる。次にニュージーランドに行ったとき、私はホストマザーに日本の蜂蜜をたっぷりと使った「ハニーレモンジンジャー」を作りたい。

 

(完)

 

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